ケーナは魅力的な楽器です。身体の使い方を覚え楽器と身体が一体となった時、深い音色と豊かな表現力が手に入ります。これは自分の身体でしか出せない、自分の身体だからこそ出せる、唯一無二の音です。この音色を手にしてどんな音楽を作っていくか、そこには無限の可能性があります。音色、ダイナミクスレンジ、音程、歌い方など、ケーナの魅力と音楽に必要な要素とあなた自身の個性、それら全てを犠牲にすることなく真摯に向き合って理想の音楽を実現していきましょう。僕は、そんな世界に一つしかないみなさんの音楽を実現するお手伝いが出来ればと思っています。
私は音楽大学でトランペットを勉強している頃にオカリナと出会いました。トランペットは勿論好きで現在でも続けておりますが、同時に同じ管楽器でありながら音楽に対するアプローチの違いに魅かれてオカリナも真剣に学ぶようになります。
オカリナは誰でも簡単に音が出てしまう楽器ですが、その代わりに制約も多く、強弱表現や繊細な表情の変化などが出しづらい部分があります。ある程度楽器をコントロールできるようになると、その制約の多さとやりたい音楽とのギャップに悩まされることになります。
しかし、よく楽器で「歌う」という言葉を使いますが、その意味をより深く考え、そして実践することができる楽器でもありますので、レッスンではただ曲を吹けるようにするだけでなく、他の楽器と比べても遜色無いような表現をできるような音楽性、テクニックを身に付けていきます。
また現状では、クラシック音楽の中でもその他のジャンルにおいても軽く見られてしまいがちな楽器であり、作品やレパートリーもまだ少ないという側面もあります。その部分も共に研究を深め、新たなレパートリーの開拓や、既存の固定観念に縛られず新しい魅力を見つけていくことも目標としたいと思います。
母校の中学高校に「マンドリン•ギター部」があり、そこでマンドリンと出会いました。当初は、ピアノやクラシックバレエを習っていたので、それらと両立しつつやっていこうと思っていました。ですが、マンドリンから発せられる「ポーン」という音やピッキング、トレモロから奏でられる音にすっかり魅了され、できるだけ長くマンドリンを弾きたいと思うようになりました。部活動以外に個人レッスンにも通い、学術的に学びたいと強く思うようになりました。当時、日本で演奏される多くの曲がトレモロ奏法を使用したロマン派の音楽だったのですが、バロックや古典派の楽曲も学びたいと思いドイツへ渡りました。ドイツへ渡った理由として他に大きなことは、日本の音楽大学でマンドリンを専攻する手段がほとんどなかったということです。尊敬する奏者がハンブルク音大で教鞭をとっていたのでそこへ渡りました。そこではマンドリンを学ぶ以外に教職も取れましたし、多くを学ぶことができました。日本の、関東の洗足音大でマンドリンが専攻でき、音楽の専門的知識を学べることは非常に魅力的だと思います。
レッスンでは、ドイツで使用されている教則本や楽曲も多く取り入れていきます。それぞれに合ったテクニック修得のプログラムを考え、それに基づき徹底した基礎練習とエチュードの学習を行い、各時代の主要なマンドリン作品がレパートリーとなるよう指導していきます。
本校では、副科としてフラットマンドリン、クラシックギター、バンジョーなどを履修できることも大きな魅力です。マンドリンオーケストラ、他楽器とのアンサンブルなど、大きな視野で音楽をとらえ、その可能性を広げていく演奏家、教育者、の育成を行っていきます。
世界的に活躍する二胡erhu奏者、許可先生(ProfessorXu Ke)のレッスンです。
レッスンでは、毎回最初に先生とのデュオによるスケールとアルペジオの練習を徹底的におこなっています。しなやかな運弓法、呼吸を意識した自然なフレージングによる先生の美しい音を聴きながらのこの練習は、集中力を高め、自分の理想とする音の追求の時となっています。こういった基本のテクニックを大切にし、理論的な分析も交えてより高い音楽表現を修得していくよう指導しておられます。
チェンバロのレッスンでは、ルネサンスからバロック時代にかけての演奏習慣、奏法、装飾音の弾き方などを学びながら、様々なジャンルの作品を演奏します。また、アンサンブルをする上で必須の通奏低音奏法も学んでゆきます。
知識や技術を習得することだけでなく、それを手段として、自分自身が何を表現し、何を伝えたいのか、共に探求して行くことを大切にしたいと願っています!
パコ・デ・ルシア等の超絶ギタリストに憧れてフラメンコギターを目指す方が多いのですが、本来はソロ用の楽器ではなくカンテ(フラメンコの唄)、踊りの伴奏のためのものです。立ち上がりの鋭い音質や幾つかの特殊奏法はこれらを伴奏する為の必然から生まれました。
フラメンコギターの習得はソロを弾くにしてもその背景の考察、日本人的解釈に流されない客観性が必要です。そこを外さなければその人の技量に応じた表現が可能です。
フラメンコはインド、アラブ、地中海の音楽を土壌に発生しました。ワールドミュージックコースではこれらの音楽を習得する環境も整ってます。
世界の様々な音楽の基礎理論を学ぶと同時に、それぞれの音楽を用いて、微妙な音程や響きの色合いをとらえる聴感覚と、種々のリズムを感じ取り表現する能力を鍛えていきます。また、即興演奏のトレーニングも行います。 授業は一般にクラシック音楽と呼ばれる西洋音楽、中東の音楽、南米のフォルクローレ、フラメンコ、アメリカのカントリー・ミュージックおよびそのルーツとしてのアパラチア音楽などを取り上げていきます。
概論と同様、様々な音楽の基礎理論を学習しながら、聴感覚やリズム感を訓練します。概論で取り上げた以外の音楽の演奏スタイル、アンサンブルについても学んでいきます。
授業は一般にクラシック音楽と呼ばれる西洋音楽、南米のフォルクローレ、フラメンコ、アメリカン・ルーツ音楽、ジャズなどを取り上げていきます。